海外旅行ではどんなホテルに泊まるのでしょうか?
もちろん、料金の高いツアーなどを選べば、高級ホテルとかになるんでしょうけど、私なんかは、そんな高級なツアーは選びませんので、そこそこのホテルに泊まります。
それでも旅行社のツアーでつかうホテルですから、ひどいところに当たったことはありません。
個人で行く場合には、ぼろぼろのホテルの場合もあるかもしれませんが。
海外のホテルで困ることの多くは、お風呂でしょうか。
外国の方はあまり湯船にお湯を張って浸かる、ということをしないようですので、シャワーが中心となります。
バス(湯船)がないのではありません。あるんです。
では何が困るかというと、観光シーズンの時、日本人客が多いホテルに泊まった時です。
まあ、私もその一人なので、偉そうなことは言えませんが、ヨーロッパのホテルなどでは、たくさんのお湯を使う、ということを想定していない作りになっているそうです。
特に、冬(現地)に行ったとき。
具体的には、年末年始にウィーンなどに行ったときです。
こちら(ウィーン)も当然、冬です。寒いんです。
で、年末年始って結構人気の季節で、日本人観光客も多い時期です。
寒いときには、お風呂に入って…。
当然、湯船にお湯を張って「極楽、極楽」っつって、ゆったり入るのが日本人ですよね。
そういう人たちが、大体同じ時間帯に湯船にお湯を張って、大量にお湯を消費するわけです。
そうするとどうなるか…。
そう、お湯の出が悪くなり、水になるんです。
それが、シャワーを浴びているときなら、「極楽」どころか、・・・です。
そういう状況に、何度かなりました。
まあ、そのうちまたお湯になるんですが、しばらく我慢して、又お湯を出して、そうすると水になって、しばらく我慢して…を繰り返すんですが、そうなると「体をあっためて、リラックスする」という目的は果たせません。
そういうことを想定して、対策は二つあります(ほかにもあるかもしれませんが)。
まずは、あらかじめお湯を湯船に張っておく、ということです。
シャワーを浴びる、ということをメインに考えるのではなく、まずはお湯を張るんです。
そうすると、お湯の出が悪くなっても、お風呂のお湯を使って体を洗えます。
もう、体を洗うのをあきらめるのも一つの選択肢ですね。
ヨーロッパのバスルームは、お湯を張る湯船とシャワールームが別、というところが少なからずあります。
これは日本のホテルでも結構ありますが、バスとトイレが同じ、という作り。
通常、バスにシャワーが付いていて、シャワーカーテンがあって、バスの中で体を洗う、という構造になっていますが、シャワーカーテンが付いていない、という作りの場合、当然シャワーが別の場所にあります。
この場合、シャワーカーテンが付いていないので、体は湯船の中では洗えない、ということになります。
とにかく、日本のように、湯船は浸かる、体はそこから出て洗う、というバスルームの構造にはなっていませんので、どうしてもシャワーが必要になります。
ですので、あらかじめ湯船にお湯を張る手段を講じても、「体を洗う」の対策としては弱いです。汚れた湯船に入りたくはないですし、家族で行く場合は、そんなことはできませんからね。
もう一つの対策。
その日はあきらめて、朝はいることです。
以外に朝だとお湯が十分に使えました。
観光で疲れてホテルに入って、われわれ(大人)は上記のように悪戦苦闘してお風呂に入ったのですが、子供は寝てしまったんです。
で、朝、起きてから入ったんです。
そしたら、その前の夜の状況が嘘のように普通にお湯が使えたんですね。
日本人客が多い場合、観光で疲れ、冷えた体をお風呂で温めたい、と思うのはみんな同じなようで、夜は一斉に同じ行動をとるわけです。
そうすると、翌朝、お風呂に入る、という人は少なくなるんでしょうね。
次の朝、ガイドさんが言っていました。
「昨日の夜、お湯の出が悪かったでしょう?日本人客が多かったからでしょうね。ヨーロッパ人はあまりお湯を張る習慣がないので、一斉にお湯を使う、ということがないので、ホテルもそういう造りになっている」
結局、眠気に勝てなかった子供が、いいタイミングでお風呂を使えた、ということでした。