就職して最初に買った靴は、たしか茶色の革靴でした。
なぜ茶色だったんだろう?あまり覚えていませんが、茶色の靴って、結構色合わせ、難しいんですよ。
茶色にもいろいろあって、薄い茶色から濃い茶色(ダークブラウンですね)。赤っぽい茶色なんてのもあります。
赤っぽい茶色、それも赤に近くなればなるほど(アパレル系は別として)仕事に履いていくには勇気がいります。
履いていくことはできても、その色に合わせるスーツ、カバンなどを考えると、かなり難しいです。明るい赤に近い茶系の靴なら、スーツも明るめがいいでしょうから、結構目立ちます。
カバンも重厚な感じではなく、カジュアルな感じになるでしょうから、たぶん上司に目を付けられます。
という感じで、茶系の靴を選ぶのは結構難しいです。
ですから、まずは黒です。
黒は、カチッとした、清潔な感じを見た目与えてくれます。
で、結構何でも合わせやすいです。
気を付けるのは、革の色は基本、合わせること。
例えば、靴、ベルト、時計のベルト、場合によってはカバン、さらに場合によっては財布まであわせたりします。
少なくとも、靴とベルトと時計のベルトは合わせます。
靴は色も大事ですが、最初に買った靴は、ラバーソールだったんです。靴底(裏ですね)がゴム底のやつ。
あれ、滑りにくくていいんです。雨の日も大丈夫ですし。
ところが、ある程度仕事も慣れてきて、お金に余裕ができてくると、ファッションに目覚める時が来るのです。
そして、オールレザーソールにあこがれてしまいます。
で、買うんです、それを。
私が初めて買ったのが、ポールスミスで売っていた、クロケット&ジョーンズの靴でした。
6万くらいでしたか、プレーントゥーの紐靴で、ホント、長く履いていました。
10年位履いたかな。
その間、2回くらいソールを替えましたけど、最後はかかとの半分とつま先の部分がラバーのレザーソールにしました。
これには理由がありまして。
この靴が初めてのレザーソールだったんですが、喜び勇んではいたものの、めちゃくちゃ滑るんです。
ちょっとしたところでも、こけそうなほどに滑るんですね。
百貨店とか、会社の廊下とか、なんかは滑りまくりです。
そう、レザーソールは、履き始めは底がツルツルなので(しかも、油(ミンクオイルなど)が塗ってある)、めちゃ滑ります。
ただ、履きなれてくると、だんだん滑るのが減ります。これ、底の表面が剥がれてきたからです。
まあ、そうなるまで頑張ってはいてください。
でも、どうしても建物の中とか、結構滑りやすい場所で履くことも多いのですが、そもそもそういう場所で履くには向いていないんです。
なので、一部ラバーを張ったソールがあるということらしいです。
そういうこともあって、一応レザーソールを買うのですが、一部ラバーを張っているものがあればそれを買います。
ただし、いわゆる高級靴(クロケットとかエドワードグリーンとかジョンロブとか)でそういうのは(あるのかもしれませんが)見たことはないです。
レザーソールのいいところは、通気性が良い、というところです。というものの、履いているとあまりそれを感じることもないんです、個人的には。
それよりも、ごつごつした道を歩くと、ゴム靴の場合はほとんど感じない、足裏の痛みがとてもいいんです(最初はただ痛い、だけですが)。
レザーソールの弱点は、雨です。すぐに靴の中に浸透してきます。だから、雨の日はラバーソールです。安い靴でいいんです。アッパーの部分がダメになる場合がありますから。特にいい革を使っている場合はそうです。
いい革は、弱いですから、履くにも注意が必要です。
また、毎日同じ靴は履かないことです。
最低でも2日は間を空けましょう。できれば、1週間に1度のベースが、長持ちの秘訣です。
休ませるときは、木のシューキーパー(シューツリーとも)で、型崩れを防ぎましょう。
木のシューキーパーは、靴の中の水分も取ってくれる(らしい)。
また、返ってきたら、ブラシでほこりを落とすと長持ちします。これはスーツを同じですね。
で、2~3週間に一度はメンテナンスするといいです。ただ、それこそ1週間に1度しか履かない場合は、もう少し間を空けてもいいと思います。
重要なのは、その靴を履く頻度、です。
メンテナンスは、紐靴であれば紐を引っこ抜いて、ブラッシングして、クリーナーで汚れを落として、クリームを塗って、磨く。汚れがひどい場合などは、洗います。サドルソープという石鹸がありますので、それで洗うときれいになります。その場合は、良く乾かすことが重要です。
実は、薄めの茶色の靴で、雨に当たって、色むらができたことがあったのですが、洗ったら、その色むらが消えたことがありました。ただ、洗えば色むらは消えるか、といえば、あまり期待はできません。別の機会に同じことをしましたが、消えませんでしたし。
何で消えたんだろう、あのときは。
出張とか旅行で、革靴を履く必要がある場合は、いっそのこと安い、ラバーソールの靴を履いていくことをお勧めします。
それができない、おしゃれな人は、替えの靴を持っていきます。私もかつてはそうでした。
でも、意外と重いんです、革靴は。
なので、いまでは、安い靴を履いていっています。
歳を取ったんだな…。