海外旅行は、日本とは違った文化を感じることができる機会ですって、前回書きましたけど、そりゃ、行けるならどんどん行きたいですよね?
私だって、行けるならいろんなところへどんどん行きたいですし、一度行ったところでも、もう一度、いや何度でも行きたいと思います。5年もすれば変わってるでしょうしね、街並みも(ただ、観光地というところは、それほど頻繁には変貌を遂げることはありませんが)。
先日、ある旅行会社が破たんしましたが、これは放漫経営というよりも、それまでのビジネスモデルが経営環境の変化についていけずに、ビジネス周りの影響を考慮することなく(あるいはしっかりとした検証なく)手法の転換を図ったが、当然のことながらうまくいかずに、倒産した、というものでした。
私たち消費者は、できるだけ安くモノやサービスを買おうとするわけですが、やはり安いのにはそれなりの理由があることを理解する必要があります。
安いからリスクが高い、とは一概に言えませんが、通常料金より安い理由は何かしらあるわけですから、その背景などを確認することは、リスク回避あるいはリスクをより低くするために必要だな、と思いました。
破綻した旅行会社は、それまで、飛行機の空席を安く買うことによって、格安な料金設定ができていた(まあ、他にも安くできた要素はあると思いますが)のが、LCC(格安航空会社)の出現により、飛行機も小振りになって空席が激減したという背景から、それまでのビジネスモデルがうまくいかなくなった、というのが破綻の一要因となったようですね。
今回の破たん劇はなかなかひどいですね。
まだ旅行に行ってない人たちもお金が返ってこない、というのもひどいですが、すでに現地にいる人なんかは、①ホテル予約がキャンセルされているので、自分で探す&追加料金が必要になっている、②帰りの飛行機も自分で取り直す、という、状況のようですね。
海外旅行のベテランの人なら、なんとかなるかもしれませんが、初めて行く人とかはとても心細い思いをしたのではないでしょうか。
海外旅行の経験の浅い人(私もそうですが)は、高くてもきちんとした旅行会社を選ぶべきでしょうね。
とはいえ、大手の会社でもいつ破綻するか、わからない世の中ではありますから、あまり軽々しく、「大手を選べば確実に安心だ」とも言えないですが。
旅行にはアクシデントはつきもので、特に海外では、(こんな、旅行会社が破たんするなんて、私は経験したことはありませんが)飛行機が飛ばない、とか、出発が大幅に遅れるとか、乗継に間に合わなかったとか、結構あります。
そんなときでも、ツアーガイドさんがついてくれていると心強いものです。
海外では航空会社との交渉でも、半ば強引に権利を主張しないと取り合ってくれない(逆に、強引に主張すると、無理も通ることが多いらしいです)ので、そういう交渉に慣れた人と一緒でないと埒が明かない、ということになります。その点、日本では、航空会社の職員さんは結構親切に対応してくれます。
まあ、飛行機の時間が大幅に遅れるのは、海外では日常茶飯事です。
こういう場合は交渉しても、そもそも乗る予定の便が遅れているのであれば、仕方がないことなので、ひたすら待ちます。
オーストラリアに行った時も、2時間遅れでした。
機材の調整とかが理由でしたが、無理に飛んで事故られるより余程マシなので、遅れることには異論をいう人はいませんでした。
数年前、北海道にスキーに行くとき、朝8時ごろの飛行機だったのですが、現地(新千歳)が大雪で飛行機が飛ばない、ということがありました。
これは、当日でもツアーキャンセルで全額返金されるケースなんですが、子供がどうしても行きたい、ということだったので、結局夜10時に(当初、神戸空港でしたが)関空から出発しました。
その日の昼に入って、午後少しだけでも滑って、夕食食べて(確か夕食付だったと思います)、という予定を立てていましたが、すべてキャンセルでしたね。だって、現地に入ったのは、朝3時でしたから。
それでも、現地入りした、ということで、ツアー料金は減額とかなりません。
でも、もちろんそのあとは満喫できましたので、とても楽しい思い出しかありませんが。
というか、そういう失敗(?)も悪い思い出ではありません。いろんな親切にも出会えましたし。
アクシデントには当然、できれば会いたくはありませんが、こればかりはコントロールできません。
それでも、それも「旅行のうち」と割り切れば(割り切れることができれば)、楽しい旅行になりますよ。
ああ、アクシデントといっても、犯罪に巻き込まれるのだけは「いい思い出」にはならないと思いますので、注意しましょう。