買い物中の注意として、ガイドさんに言われたことですが、日本人に本当に多いのが、お財布を出す時にカバンを全開して、そのままカバンを開けたままにしている人。
スペインでの話になりますが、スペインでは強盗というのはほとんどないそうですが、その代わり(?)スリがとても多く、しかも芸術的なんだそうです。気が付かない間にスラレている、とか。
で、注意しないといけないのは、カバンから財布を出す時、戻す時をスリの人は見ているそうです。
そして、カバンの口が開いたままにしておくと、絶好の標的になる、ということです。
カバンは口が閉まるものを、そしてできるだけ体の前に持ってくることが良い、とのことでした。私はそうしていましたので、スラレることなく楽しい旅を過ごせました。
ああ、それから、ウェストポーチをしている人(私です)、これも危険らしいです。
切られるそうです。そのまま持っていかれるとか。
ウィーンに行ったときは、冬だったので、ポーチはコートの下にしていましたから、大丈夫かな、と。
スペインに行ったのは夏だったので、Tシャツまたはポロシャツにポーチ、というすがたでしたから、それを聞いてさすがにこれは危ないかな、と思い、ポーチはカバンの中に仕舞いました。
また、夏のヨーロッパ旅行の時は、なかなか日が沈まないので、ついつい緊張感が緩くなりがちなんですが、現地の人たちは、フツーに夜なんです。
そして、9時くらいから薄暗くなるんです。それが、結構危ないようです。
フツーに夜、というのは、現地の人は(平日なら)明日は普通に仕事なので、ある程度の時間になると明るくてもおうちに帰ります。遅くまではしゃいでいるのは、旅行者とお仕事を持たない(あるいは翌日お休みの)人くらいです。
つまりは、危険なんです。危険意識のゆるい観光客とお仕事を持たない現地の人、薄暗い空間。揃ってますよね、お金ちょうだいってせびられる条件が。
ひとりで出歩くのはもってのほかですけど、複数であっても、相手も複数(しかも見るからに屈強そうな大男たちですから、一般人でも外人は)なので、まあ、やはり、夜出歩くのはなるべく控えた方が良いでしょうね。
では、護身用に何か持っていったらどうか、という発想もあるかもしれませんが、私個人的には、それは大けがのもとになりそうかな、と思っています。
日本でならそれもアリかな、とも思ったりしますが(とはいうものの、そんな物騒なものを日本で持ち歩いていると、おまわりさんに捕まりかねません)、例えばナイフであるとか、そんなもので立ち向かうのか?ということです。
ひとりを(たまたま)倒すことができたとしても、二人目でやられてしまうことが十分に想定できます。
それに、おそらく相手も何か武器を持っていることは容易に想像できますしね。
よく言われるのが、お金は一つにまとめるのではなくて、分散して持ち歩くこと。そして、恐喝などにあった場合の渡し用として、一つ以上の財布に1000円程度を入れておく。
渡すか渡さないか、で相手の感情もかなり変わる、と思われます。
銃の携帯を容認されている(あるいは、規制が効いていない)国などでは、抵抗するのは命を危険にさらす行為ですし。
危険であることを教えられたら、きちんとそれを実践するのがリスク回避に役立ちます。
せっかくの楽しい旅行ですから、海外だろうが、国内だろうが、危険はどこにでもある物と理解したうえで、しっかり対応して、楽しい旅行を満喫しましょう。