海外旅行で、最終日が自由行動の場合は、帰りの時間によっぽど注意しないといけません。
私の言った最近のツアーは、ほとんど最終日早朝にホテルを出発、朝の便でさよなら、でしたが、フランスに行ったときは、最終日が自由行動で、集合時間が午後7時ごろだったと思います。
パリの町を散策した後、ワインを買い漁ろう、ということで、街中の酒屋さんなどいろいろと物色しまくりました。
実は、ロワールでおいしいワインを飲んだこともあって、同じ銘柄のワインがないか、探していました(今となってはその銘柄も忘れてしまいましたが)。
ほんと、あちこちワイン専門のお店から、しょぼい八百屋さんのようなお店(こんなところにもワインは結構置いてありました)など、歩き回って良さげなワイン(もうその頃は、先ほどのロワールはあればラッキー、という状況でした)を探し回りました。
そうそう、その当時のパリでは、(いまでもワンちゃんは大事にされていますが)ワンちゃん、道端でウンチしまくり、そこら中犬のウンチだらけでした。
今は、条例か何かが発布されたようで、きれいになっているようですが。
あの当時は、おしゃれなファッションの国というイメージと、犬のウンチが道のいたるところに放置されている状態がアンバランスで、少し幻滅していましたね。
もちろん、シャンゼリゼ通りとか、街の中心部はそんなことはありませんでしたが。
話が少し横道にそれてしまいましたが、ワインを買い漁ってたという話ですが、大分日も暮れかけたころ、もう時間がヤバい、ということに気が付き、ワインを何本か購入して重い荷物を持ちながら、地下鉄に向かいました。
地下鉄までの地下街では、動く歩道があり、これが結構速かったです。
それでも集合時間に遅れそうだ、ということで、早く動く歩道の上をゆっくり歩く人たちを避けながら、走っていきました。
でも、電車では間に合わないかもしれない、という状態になったので、タクシーを使おう、ということにしました。
パリでは日本のように、走っているタクシーを捉まえる、ということはしません。
タクシー乗り場というものがあり、そこに並んで待つんですね。
その乗り場を人に聞きながら(身振り手振りで)、ようやく見つけたら、時間も夕方なためか、結構並んでいました。
もうダメかな、と諦めモードも少し入っていたら、上品なおばさんが、「急いでいるの?」と聞いてきました(フランス語は分からないんですが、監事からして、そんなように聞いてこられたのかな、と)。
たぶん、かなり焦っていたのが、雰囲気でわかったのだと思います。こちら、夫婦で焦っていたものですから(重いワインを抱えながら走っていましたので、息も絶え絶え、汗もかいていましたし(冷や汗も、ね))。
で、その前にも男性などが並んでいましたが、どうも交渉してくれたらしく、順番を譲ってくれました。
もう、本当にありがたかったですよ。
こういう親切、本当に身に沁みます。
日本で外国に人が困っていたら、助けよう、と思いました。この瞬間。
タクシーでは、地図とホテル名の分かるものを見せて、「Halley up」って英語(フランス語ではなく)で急かしてました。
で、なんとか間に合いました、集合時間に。ギリギリでしたけど。
でも、そんな状況ですが、私らよりまだ来ていない人たちもいたようで、最終日の自由行動は、気を付けないととんでもないことになるな、と思ったものでした。だって、自分だけでなく、他の皆さんに迷惑をかけ、下手すると飛行機に間に合わない、なんてことも起こり得ますからね。
状況の分からない海外での、ギリギリまでの自由な行動は、気を付けましょう、いろんな意味で危ないですからね。